3
会社分割は文字通り会社を分割する行為ですが、使い方によっては企業結合の手段、すなわち買収の手段となることができます。会社「分割」という片面的な名称を付けられているために、このような理解が困難になっているだけです。共同会社分割をするのであれば、買収の対象にされた会社が他社と示し合わせて、それぞれの事業を切り出して一つの会社にまとめればよいのです。
つまり、A社とB社が会社分割で結合する場合は、それぞれの会社から切り離す事業を決めてそれを新設のC社に移転させ、その対価としてA社およびB社はC社からC社の株式(または、その他の財産)を取得することになります(共同新設分割)。そのときにA社およびB社がそれぞれC社から取得する株式の多寡がC社における支配を決定します。A社に比較してB社の取得した株式が大量であれば、B社はC社を結節点としてA社と結合し、A社へも支配を及ぼすことになります。
つまり、A社とB社が会社分割で結合する場合は、それぞれの会社から切り離す事業を決めてそれを新設のC社に移転させ、その対価としてA社およびB社はC社からC社の株式(または、その他の財産)を取得することになります(共同新設分割)。そのときにA社およびB社がそれぞれC社から取得する株式の多寡がC社における支配を決定します。A社に比較してB社の取得した株式が大量であれば、B社はC社を結節点としてA社と結合し、A社へも支配を及ぼすことになります。
会社分割